株式会社池田工務店

木材を知り尽くすプロの目で
強くて住みやすい家を提案

　私は29歳まで建設会社で働き、父が社長を務めていた時期に戻ってきて、現場監督や営業として経験を積みました。当社がこだわっているのは、昔ながらの無垢材を使うことと、職人の手作業。棟梁だった祖父の代からの職人集団をベースに、創業以来約60年間変わらないスタイルを、私も守り続けています。
躯体自体には高気密・高断熱・高耐震のスーパーウォール工法を取り入れつつ、木材をきちんと見極め、昔ながらの確かな技術を持つ大工が手掛ける木造住宅が、当社の得意分野と言えるでしょう。自由設計が中心で、見かけのデザインに惑わされない住みやすさや使い勝手のよさを重視し、住み手の満足度が高い家づくりを目指しています。

「山の木を使いたい」
想いに応えた県産材の家

どっしりした無垢材を使った家は、家そのものが本当に呼吸しているような、何とも心地いいものですよ。20年ほど前には香川県とタイアップして、香川県産材を使った第一号住宅も手掛けました。「亡き父が大切に手入れしていた山の木を使いたい」というご要望で、木を切り出すところから家づくりを始めたこともあります。大工のノウハウがあればこそできたことでした。
とはいえ、高い職人技を持つ大工が減っているのは事実。当社にとっても、後継者の育成を含めた体制充実は課題の一つですね。私たちのスタイルに共感してくれる仲間を増やし、今まで等身大でやってきたことを受け継いでいくのが今の目標です。

地域に根差すってかっこいい！
まちのためにできることを模索

お客さま層は30～50代で、リタイア世代はリフォームのご要望が多いですね。ほとんどがご紹介です。地域の木造住宅ニーズが極めて高かった創業当時の水準が懐かしい気持ちはありますが、非木造住宅を手掛けることも少なくありませんし、最先端の情報をきちんと取り入れて今の時代に合わせていく必要は、もちろん感じています。

高松に住むお子さんやお孫さんの家を建ててほしい、といったご依頼も時々あるものの、主には旧綾歌町エリアで、それこそ「一所懸命」にやってきました。地域に根を下ろす生き方って、かっこいいと思うんですよ。子どもの見守り活動をはじめ、地域の取り組みや活性化には社員総出で積極的に参加しています。丸亀市でも増えつつある空き家を再生するリノベーションや、それを活用する若者層向けの提案なども手掛けたい。古い家は当社の職人の腕の見せどころですからね。公共工事にしても、各地域の私たちのような会社が受け皿として貢献できるはず。このまちにもっと若い人たちが増えて活気づくよう、私たちなりに尽くしていきたいと思っています。