設計も現場もお客さま対応も、1人でマルチにこなす橋本さん。豊かな経験に裏打ちされた柔軟かつきめ細かい対応力で、先代の築いた信頼を守り続けています。
昭和64年創業、父の代に建売住宅で事業を拡大してきて、私は2代目です。既存のお客さまのご紹介が多く、注文住宅を手掛けることもありますが、現在の主軸はリフォーム。当社が初期に建てた家がそろそろ築30～40年を迎える頃で、お施主さまからメンテナンスのご依頼をいただくこともよくあります。この場所で30年近くやってきて、周囲の風景もずいぶん変わりましたが、父の代の信頼が今も当社を支えてくれていることを感じますね。
私自身は高松工芸高校の建築科を卒業して、建設会社で10年ほどビルやマンション、店舗などの現場監督を務めてから入社しました。現在は営業・設計・現場をはじめ、私が一人ですべてのプロセスを担当しています。ゼロからお引き渡し後のメンテナンスまでずっと同じ人間が対応しますから、お客さまにとっては安心感につながるのではないでしょうか。
注文住宅のプランをつくる時は、まず予算やサイズをいったん度外視して、「何の縛りもない状態ならどんな家に住みたいか」のイメージをお聞きします。それをヒントに、少しずつ条件に合わせて具体化していく。京都から移住してきたお客さまに店舗兼住宅のご依頼をいただいて、「こういう風にしたい」という実例を見に、京都まで足を運んだこともありました。
最近のお客さまは家づくりの情報にたくさん触れていて、詳しい人が多い。プロとして正しい情報をきちんと伝えつつ、きめ細かく打ち合わせを重ねて、バランスよくプランを固めていくようにしています。
新築で建ててみたいのは、純和風の家かな。昨今はなにかとコストがかかって大変ですが、日本の風土気候に合った建物はやはりいいものです。日本瓦の屋根なども、板金に比べて熱を通しにくく、半永久的な耐久性がある。自宅には頑張って瓦屋根を採用したんですよ。
でも、今はどちらかというと新築よりリフォームの強みを大きく打ち出したいと思っています。大手家電量販店の地元系列店を通じて、バス・キッチンリフォームを10年ほど請け負ってきた実績もあります。大手にはない距離の近さというのか、話しやすさを生かして、アットホームにやっていきたい。ニーズに応えていくためには体制拡大も課題ですから、そういう社風に共感してくれる人と一緒に頑張れたらな、とも思っています。
口下手なんですが、体を動かすのは好きなので、やっぱり現場が楽しいですね。まだまだ知らないことにもぶつかりますが、現場を見ればわかることも多い。自分なりに創意工夫を繰り返して、汗をかく日々です。
香川県高松市木太町5099-3 Tel／087-867-0622
営業時間／8:30～17:30 年中無休
